保険診療ならびに保険外診療(自費診療)の価格改定について
当院では、長い間保険外診療(自由診療)の費用について、値上げすることなく頑張ってきましたが、以前からの貴金属やパラジウムの高騰に加え、今回のロシア、ウクライナ情勢により、さらなる金属の高騰ならびに燃料費の高騰が起きています。私が開業した1990年頃は保険診療に使う銀色の金銀パラジウム合金は30gが1万円くらいでしたが、最近では10万円を超えることもあります。そのため、保険点数も半年に1回(4月と10月)の相場で見直しをされているのですが、今回4月の通常改定に加えて、たった1ヶ月で5月1日より金属の保険点数が上がりました。数年前までは奥歯に保険のクラウンを入れても、3割負担で3000円少しでしたが、今は4500円ぐらいかかってしまうので、昔より高くなったなあと思われている方も多いと思います。しかし、歯科医院にとっては、1.5倍の上昇では補えず、赤字ぎりぎりの状態で金属をかぶせているのが現状です。保険点数は国が決めることですが、保険外診療の料金は歯科医院が自由に決めます。やはり、材料価格や輸送費の高騰、円安等により、全ての経費が上昇しているため、当院では、やむなく6月1日より、セラミッククラウン、インプラント、矯正等の自由診療料金を1割から2割程度値上げさせていただきます。もちろん、現在治療中の方や5月31日までにご契約の方は、終了まで旧料金で行いますので、早めにお申し出ください。価格を上げるだけでなく、今までもこれからも技術や知識の向上に努めていきます。あと、自由診療の経費としては、材料代以上に歯科技工士に支払う技工料がかかるのですが、そちらは価格でなく、品質重視で信頼できる技工所に作っていただいております。以上、ご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。 5月1日 院長
2022年05月01日 15:31